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理想と現実、住宅に求める性能。
2020-06-12
こんにちは、藤島住宅の大目(おおめ)です。
みなさんもYouTubeでいろいろな動画をご覧になっているかとは思いますが、最近、私は、建築家が戸建住宅の性能や機能について解説している動画を見ています。
建築士として、また、建築会社代表として日本の個人向け戸建て住宅について、自身の考えを話していたりしています。
かなり建物の性能を追求しているので建築費用もかなり高めのようです。専門家の間でも高性能住宅として認められている一条工務店より坪単価が高いと言っていました。
トップレベルの高性能住宅ですので、『高気密・高断熱』であることは当たり前のようです。
しかも、単に「高気密」とはいってもその気密性を表す数値(C値)を0.3㎠/㎡以下を基準としていると言っていました。
一条工務店でもホームページでは、0.59㎠/㎡としていますので、かなり高い基準の気密性となります。
断熱性能を表すUA値(外皮平均熱貫流率)も高水準にするなど、ひとことで「高気密・高断熱」と言ってもその性能は、建築会社によって内容は様々のようです。
ここでは、上記の数値の詳細な説明は省きますが、藤島住宅の建物は、所謂「高気密・高断熱」住宅ではありません。
もし、私が注文住宅を建てるとして、予算に余裕があれば高気密・高断熱にすると思います。
なんか、この話の流れだと、藤島住宅の建物は性能が良くないの?!って印象を与えかねませんが、決してその様なことはありません。
私は、建築士の資格を持っているわけではないので、建築について専門的な知識はありませんが、藤島住宅に入ってから設計担当者から自社物件についてのレクチャーを受け、また、他社さんの現場を見て藤島住宅と違うところがあると、一つ一つ聞いてきました。
工事中の現場では、大工さんをはじめとして各職人さんに「これって、どうなの?」のように聞くことで、少しずつ私の中で知識として積み重ねてきました。
そして、何よりも藤島住宅の家にお住まいの方から、
「快適ですよ!」
「本当に、建物がしっかりしている。」
「友達が来た時に、『いいね!』って言っていたよ。」
などの言葉をいただいて、藤島住宅の営業として自信も持つことができました。
戸建て住宅という大きな枠組みの中では、藤島住宅の家づくりがトップクラスとは言えませんが、建売分譲会社として価格と性能とのバランスは、高いレベルにあるのではと自負しています。
最初にも書きましたが、個人的には「高気密・高断熱」を標準仕様にしたいのですが、当然その分コストがかかるので販売価格も上がります。
しかし、現実として、人口減少、平均所得の減少となっている中で、「高くても良いものなら売れるんだ!」とは安易に舵を切れない部分も理解できます。
しかし、「安心してお住まいいただける家づくり」を目指す中での、建売分譲としては自信をもってお勧めできる家だと思います。
ローコスト住宅が用意している標準仕様よりは、グレードの高いものを使っていたりします。
もちろん、すべてとは言いませんが。
地球温暖化対策としてのパリ協定を踏まえて、日本でも住宅への性能の基準が変わるようですが、断熱性能への指標のみで、気密性能の項目は入らなかったそうです。
これには、業界の闇の部分!!が関係しているなんてウワサもあるようですが、私にはそこまではわかりません。
ただし、断熱と気密は車の両輪です。どちらかだけ良くしても意味ありません。
藤島住宅の家は、「高気密・高断熱」住宅とは言えませんが、以前に比べればかなり良くなっています。
断熱材の変更や窓以外の外周には合板を張り、断熱性能の高い窓ガラス、サッシの枠も樹脂製にするなど、私が藤島住宅に入ってからも随分進化しました。
今はネットでいろんな情報を得ることが出来るので普段の買い物にしても大いに役に立つのも事実ですが、どうしても一方向からの情報となりやすいので、その情報だけで物事を判断するとバランスを欠いてしまう危険性もあります。
私は知識の積み重ねとして、冒頭に書いたYouTubeの動画やネットを利用していますが、ほとんど知識のない一般の方がこれを見たときに、「やっぱ、気密性能は0.5は欲しいよね!」なんて、お住まい探しにおいて単純な判断基準をつくってしまわないかとも、ちょっと心配してしまったので、本日のブログとしました。
ここは、建築士ではなく”営業”の立場だからこその不安かもしれませんね。
もし、藤島住宅の家に疑問や不安をお持ちでしたら、遠慮なく率直にご質問ください。
私なりに知りうる限りの客観的事実、そこからの私の主観的感想なども合わせてアドバイスさせていただきます。
テーマ名 その他
ページ作成日 2020-06-12