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今は昔
2017-10-21
罪なやつさ Ah pacific♪
缶コーヒーの「BOSS」が勤続25年を迎えたとのことで、
かねてから【ドラマチック】であったCMが
これまでの集大成、壮大なスケールとなってテレビのブラウン管・・
液晶画面に映し出されたとき、
私は「超ショートショート部門の最優秀作品賞」を観たような満足感を
自宅のリビングで味わっておりました。
25年前、私は18歳。
まだ自分が【何者かである】と信じて疑わない、
夢を喰って生きていけた時代。
金はないが暇は持て余していて、
なけなしの金で買う缶コーヒーは、
専ら「ジョージア」by Coca-Colaだった。
そんな時、登場したのがサントリーの「BOSS」であった。
今回のCMでは、矢沢永吉の「時間よとまれ」が流れておりましたが、
その時ふと、私の記憶に蘇ったのは、
桑田佳祐の「真夜中のダンディー」でした。
「BOSS」といえば矢沢永吉。そこに違和感はなかったですが、
曲は桑田佳祐の「真夜中のダンディー」だったはずだ!と、
そんなはずもないのに、ばかな私はその「超ショートショート部門最優秀作品賞」に対して若干の憤りを感じつつ、「真夜中のダンディー」に想いを募らせていたのでした。
私は今現在、所有しているCDを全部「DROPBOX」に放り込んでおりましたので、
懐かしくて聴かずにはいられなくなった「真夜中のダンディー」をiphoneで呼び出し、その場で視聴し始めました。
「ジャ・ジャ・ジャ、ジャッチャ、ジャージャジャッ・・・」
(これこれ!恐らく史上最も典型的なロックンロールのリフであろうこのギターのイントロが醸し出す堕落的雰囲気。これが良いんだなあ。)
リビングのソファの方を見ると、我が子が眠っておりました。
妻の方を見ると、冷たい目線が確認されましたので、
すぐにiPhoneの電源ボタンを押し、強制終了いたしました。
翌日の出勤時、私は車の中で思う存分「真夜中のダンディー」を聴きました。
当時の私自身の心中が、今再び私の中に蘇るような超常的感覚に満足し、「やはり音楽はいい」「真夜中でも朝でもいい」「No music No lifeだぜ」と、
全て世の中の在りようを受け入れる覚悟をしたような、清々しい気持ちを手に入れたのでありました。
船渡川さん、歌の中にこんなフレーズがありましたよ。
「愛しさを知るほどに 嗚呼 老いてゆく」
以上。
※因みに「真夜中のダンディ」がCM曲だった商品は、缶コーヒー「JIVE」でした(;^ω^)
テーマ名 その他
ページ作成日 2017-10-21